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遮断鉗子の 大「助手」論 -前編-
型番 978-4-904307-73-1
販売価格

1,980円(本体1,800円、税180円)

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佐多 荘司郎 (著)

内容紹介:
何のツテもなく、言葉もわからず、単身ドイツに乗り込んだ1人の心臓外科医。
最初は手術に入ることも許されなかった。
ようやく助手として手術に入ることができても、言葉もわからず、やり方もちがうため、実習の学生にさえその場所を奪われてしまう。
彼は思い悩み、涙を流し、打開策を考えた。


・・・・・

試行錯誤の日々は続いた。いつしか、それを文章に書くようになった。
本書は、その試行錯誤の記録であり、


世界で初めての


「助手による、助手のための、助手の手術書 」である。

〜プロローグより一部抜粋〜

2010年7月、僕は日本での退路を断って、ドイツのボン郊外にあるドイツ小児心臓センターで修行するべく、夢も希望もいっぱい持って、彼の地にやってきた。野望はあったけど、語学力がなかった。外科医として手術に参加するためには、少なくともドイツ語の語学試験をパスする必要があった。しばらく日本人を受け入れていなかった病院は、たいそう気軽に「来たいなら来てもいいよ~。手術もできるし、給料もあげるよ~」と言ってくれたのだけど、試験や外国人が働くためのルールは全く把握していなかった。いざ、ドイツに移り住んでみると、「ありゃありゃ。そんなことは全然知らなかったよ。試験に合格したら手術に来てもいいけど、それまではな~んにもしちゃダメよ。だから、病院には来なくていいよ」と手のひらを返した。病院ではなく、語学学校だけに通う日々では、心が腐ってしまいそうだった。とにかく見学だけは毎日行きます‼ 絶対、行きます‼ と、地団駄を踏んだ。それから、手術の見学と語学学校の日々が始まった。

とにかく、何を言っているのかさっぱりわからない。麻酔科の先生に、邪魔だとどやされ、看護師さんにあっちへいけと押され、誰とも話せず、誰からも奇異の目で見られていた。なにも話せない、なにもわからない不気味で邪魔な日本人。それが僕だった。そんな中での手術見学だった。僕は手術を凝視していた。注がれる奇異の目を遮るためにそうしたかったし、手術中に話されている単語が道具の名前なのか、動作を指示しているのかを聞いて見て知ろうとしたし、手術の内容はもちろん、執刀医の動きが何を意味してどう動くのか目に焼き付けた。そんな日が2ヶ月以上続いた。

チャンスは突然やってきた。2010年10月18日の手術は、ブルンジ人の老外科医、心臓先生(名前が“シンゾー"なので、敬意をこめて心臓先生と呼んでいた。)が1人で開胸していた。フォンタン手術の予定で、再手術の開胸だった。視野が出ない中での開胸。突然の出血。出血点を指で押さえながら、心臓先生は僕を見ながら叫んだ。

「手を洗って来てくれ。手伝ってくれ。」

バタバタと僕のガウンが用意され、手袋のサイズを聞かれた。ドイツ語も少しだけわかるようになっていて、手袋のサイズを伝えた。急いで手を洗い、出血点を見つけ止血。事なきを得たので、本来はここで手を下ろし見学者に戻るべきなのかもしれなかったが、僕はそのまま居続けた。絶対に今日は手を下ろさないと決めた。看護師さんたちが、このままでいいの? と心臓先生に訊いている雰囲気はなんとなくわかった。しかし、絶対に手を下ろすものかと、その場に立ち続け、道具の名前を言って、手をだした。看護師さんは、不満そうに道具をくれたが、その日から僕は手術に入ることになった。

・・・
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