型番 |
978-490-430776-2 |
販売価格 |
4,400円(本体4,000円、税400円)
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購入数 |
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著・編者
和田 康夫 (著, 編集)
吉住 順子 (著)
谷口 裕子 (著)
種井 良二 (著)
1月28日発売予定!
概要
疥癬とは?
ヒゼンダニが皮膚の表面の角層(垢の層)の中に棲みついて増える(寄生する)ことによっておこるかゆみの強い皮膚病.
ヒゼンダニとは?
直径0.4mmのおはじきのような体に4対の脚がはえている.体の色はクリーム色だが,口器と前脚は黒褐色(p.9 ヒゼンダニとは,p.37 ヒゼンダニの検出方法).
疥癬はうつる!
疥癬にかかったヒトの皮膚に寄生していたヒゼンダニが別のヒトの皮膚に移り棲むことによってうつる(p.85 どのようにして感染が拡大するのか).
通常疥癬と角化型疥癬
軽症の疥癬(寄生数は数十〜1,000匹以下)を通常疥癬,重症の疥癬(寄生数は数百万匹以上)を角化型疥癬という.通常疥癬は感染力が弱いが,角化型疥癬は非常に感染力が強い.角化型疥癬は隔離が必要.
通常疥癬であっても,寄生数が多いと考えられる場合は,角化型疥癬に準じて対応する.(p.11 疥癬にはどんな種類があるのか,p.83 疥癬の予防と対策).
疥癬トンネルとは?
ヒゼンダニのメス虫が産卵しながら角層内を掘り進めている道筋.手首〜手,指のしわの上に軽度の隆起をふれる 幅0.4mm,長さ5mm程度の白っぽいすじ状の鱗屑(皮むけ)としてみつかる.(p.45,p.62 疥癬トンネル)
疥癬の診断は?
皮膚からヒゼンダニがみつかれば疥癬と診断できる.ヒゼンダニは疥癬トンネルの角層をはがしとって鏡検(顕微鏡検査)することにより検出できる(p.51 鏡検の実際).疥癬トンネルをダーモスコープで観察すれば,トンネルの先端にメス虫の虫体前部が黒褐色三角としてみえる(p.49 ダーモスコープで成熟メス虫がみえる! p.63 ダーモスコピー検査).
疥癬の治療は?
通常疥癬は外用剤フェノトリンを1週間隔で2回〜数回,頸から下の全身にくまなく塗布,または内服薬イベルメクチンを1週間隔で2回〜数回内服する.角化型疥癬は外用剤フェノトリン,内服薬イベルメクチン,あるいは両者の併用を行う(p.69 疥癬の治療はどのようにするか).
検索用
疥癬, ダニ, 皮膚科専門医, ダーモスコピー, デルマ, Dermatology, scabies, イベルメクチン, ストロメクトール, スミスリン, フェノトリン, 集団感染, 水尾兆候, ステロイド 効かない,
目次
I 疥癬とは
1.いま疥癬はどうなっているのか
2.どんな疾患?
3.ヒゼンダニとは
4.疥癬にはどんな種類があるのか
5.どんなときにどのように感染するのか
6.疥癬とよく似た皮膚疾患は?
II 疥癬の症状は非常に多彩
1.ダニが皮膚に寄生して起こる
2.疥癬はうつる
3.潜伏期間
4.発症
5.発症から皮膚科受診まで
6.経過
7.角化型疥癬
8.その他の病型,注意点
III 疥癬の検査
1.ヒゼンダニの検出方法
2.ヒゼンダニの検出率は60%まで
3.ヒゼンダニは疥癬発症後に疥癬トンネルから検出
4.ヒゼンダニの一生
5.疥癬トンネル
6.鏡検の実際
7.角化型疥癬におけるヒゼンダニの検出
8.集団発生に直面したら
IV 疥癬はどのように診断するか
1.疥癬を探す下準備
2.疥癬の検査法
V 疥癬の治療はどのようにするか
1.治療の基本的な考え方
2.どのように治療するか
3.疥癬の治癒判定
VI 疥癬の予防と対策
1.予防
2.集団発生が起こったら(対策)
3.具体的な感染対策